貿易ニュース 11月2009年

25/11/09 価格低迷で生産者はマンゴの木を放置 − クイーンズランド州遠北部
25/11/09 熱波によりカノーラの収穫が早まる − ニューサウスウェールズ州
25/11/09 アメリカ産リンゴ輸入解禁の動きに懸念 − 豪リンゴ生産者団体
25/11/09 NZと協力してアメリカ市場でのラム肉の販売促進 − 豪羊肉団体
25/11/09 地方自治体は遺伝子組み換え作物禁止解除に懸念−西オーストラリア州
18/11/09 今シーズンのロブスター漁はスロースタート − 豪州南部ゾーン
18/11/09 日本からのマンゴのオーダーが激減 − クイーンズランド州
18/11/09 熱波でアスパラガスのシーズンが早く終了 − ビクトリア州
18/11/09 新車自動車販売の回復はまだ − ニュージーランド
18/11/09 ワインの供給過剰は業界を潰す − 豪ワイン業界団体
18/11/09 2万梱の乾牧草が燃え350万ドルの被害 − 南オーストラリア州
11/11/09 豪産ひよこ豆の価格が上昇 − クイーンズランド州
11/11/09 メロを狙った違法な刺し網を発見 − 南極海
11/11/09 オメガ3を多く含むチアのチップはいかが − 西オーストラリア州
11/11/09 豪州の10月の新車販売が好調、過去16ヶ月間で初めて前年を上回る
11/11/09 食肉加工会社が「NSW州輸出賞」を受賞−ニューサウスウェールズ州
11/11/09 中国向けのオーガニック牛肉輸出に期待 − クイーンズランド州
04/11/09 昨年度の豪州産ワインの輸出は輸出量が増えるも、輸出額は減少
04/11/09 豪州の牛肉輸入規制緩和を受けて日本とカナダが輸出に興味
04/11/09 韓国車が一番のお買い得車に選ばれる − 自動車雑誌
04/11/09 オーストラリアのロブスターの生息数が減少の一途
04/11/09 カンガルーの加工場は中国への輸出に期待 − クイーンズランド州

                                                                 

11月25日2009年 価格低迷で生産者はマンゴの木を放置 − クイーンズランド州遠北部

  クイーンズランド州遠北部のマンゴ生産者は、所有するマンゴ畑の半分は、利益が出ないから放棄したと話している。 
  Mareeba地域のマンゴ生産者ジョン・ヌシフォラ氏は、「この数年間、マンゴの販売価格は1トレー当たり10ドル以下で、生産コストも出ない状態である。 生産者はマンゴ畑を放置し始め、Mutchilba-Dimbulah地域や一部のMareeba地域ではそれがより顕著になっている。 3ヶ月前にBurdekin地域に行ってきたが、多くのマンゴの木が放置され、人々はその近くを通り過ぎるが、マンゴについては見たくもないという状況である。 一部には収穫している生産者もいるが、その人たちは利益が出せていないと思う」と話した。 
  クイーンズランド州遠北部のマンゴの生産量が少なくなれば、収穫している生産者は生産者価格が上昇するのではないかと期待している。 (Source: ABC, 18/11/09 "FNQ mango industry being deserted")

11月25日2009年 熱波によりカノーラの収穫が早まる − ニューサウスウェールズ州
  熱波により、ニューサウスウェールズ州のカノーラの収穫時期が早まっている。 現在大型の収穫機械が収穫の為にフル稼働している。 ニューサウスウェールズ州では今シーズン、22万トンのカノーラの種子の収穫を予想している。 
  収穫作業を請け負う業者のアーサー・ブロウマン氏は、「現在、ニューサウスウェールズ州中西部Molongでカノーラの収穫作業を行なっているが、ここは1ヘクタール当たり2,000キロのカノーラの種子が収穫できる。 2,000キロというのはこの気候条件では上出来である。 一部の畑では1ヘクタール当たり500キロしか収穫できない。 収穫作業の費用は、おそらく1ヘクタール当たり200キロ相当のコストがかかるから、生産者は非常に失望しているのでないか」と話した。 (Source: ABC, 24/11/09 "Heatwave gets NSW canola harvesting underway")
11月25日2009年 アメリカ産リンゴ輸入解禁の動きに懸念 − 豪リンゴ生産者団体

  オーストラリアに入ってくる動植物に関する検査制度、及びこれを統括するバイオセキュリティー・オーストラリア(Biosecurity Australia)は、アメリカ産リンゴに対する輸入禁止の解除を検討している。 しかし、オーストラリアの生産者たちは、アメリカ産リンゴが大量に輸入されることに脅威を感じ、この輸入禁止の解除に強く反対している。 
  業界団体Apple and Pear Australia Limited(APAL)のジョン・コーボイ氏は、「もし、アメリカ産リンゴのオーストラリアへの輸入が許可されたら、リンゴの病気が入ってくることになり、オーストラリアのリンゴ産業が崩壊する。 オーストラリアでは存在していないリンゴの病気を、海外から入ってくるリスクをわざわざ犯すことはない。 オーストラリアは海に囲まれ、固有の植物体系があり、それはオーストラリアの自然の財産として守っていく必要がある」と話した。 .(Source: ABC, 23/11/09 ".US apple imports threaten Aussie growers")

11月25日2009年 NZと協力してアメリカ市場でのラム肉の販売促進 − 豪羊肉団体

  オーストラリアの羊肉業界は、ニュージーランドと協力してアメリカ市場でのラム肉の消費拡大を行なうことに同意した。 
  オーストラリア、ニュージーランド、アメリカの3国は、アメリカで引き続きラム肉の宣伝をするという協定に、ケンタッキー州で署名を行なった。 アメリカ人の70%はラムを食べたことがないにもかかわらず、オーストラリアにとってアメリカは重要なラム輸出先国である。 
  業界団体のオーストラリア羊肉カウンシルのケイト・ジョセフ会長は、「オーストラリア、ニュージーランド、アメリカは今後3年間、引き続き協力することに合意した。 アメリカのスーパーでのラム肉の商品棚のスペースは非常に少なく、スーパーと消費者にもっとラム肉の販売拡大の努力をしていく。 しかし、アメリカには人口が3億人以上もいるのに、多くの人々はラム肉を食べたことがないので、ラムの販売促進には時間がかかるかもしれない。 ラム肉を知っている地域を重点に宣伝を行なっていく」と話した。 (Source: ABC, 23/11/09 "Lamb promotion in US to continue")

11月25日2009年 地方自治体は遺伝子組み換え作物禁止解除に懸念−西オーストラリア州
11月18日2009年 今シーズンのロブスター漁はスロー・スタート − 豪州南部ゾーン

  第一次産業省は、10月のオーストラリアの南部ロブスターゾーンの漁獲量を計算し、今シーズンの出足の遅いことに漁師たちが懸念を示しているとしている。 
  昨年の10月は、南東部の漁師たちは196トンのロブスターの漁獲があったが、今年の10月は170トン強であった。 多くの漁獲ライセンスを持った漁師たちは、この漁獲量の減少には驚いておらず、「毎日の漁獲量の少なさを反映しており、10キロの漁獲量しかない日もある」と語った。 
  南オーストラリア州漁業省のマーティン・スモールリッジ氏は漁獲量の少なさについて、「シーズンが始まったばかりで、何を言うにも時期尚早である」としている。 漁獲量が少ない分、ロブスターの浜値が高くなっており、多くの関係者は今シーズン全体からすると良いシーズンとなると楽観視している。 (Source: ABC, 16/11/09 "Cray season off to slow start")

11月18日2009年 日本からのマンゴのオーダーが激減 − クイーンズランド州

  日本での景気後退がまだ続いており、日本の輸入業者はクイーンズランド州北部のマンゴのオーダーを削減した。 オーストラリア産マンゴは日本では高級品とされ、ギフト用としてしばしば1個100ドルで売られている。 
  クイーンズランド州Athertonにある輸出業者のブルース・ナズタジー氏は、「日本からのオーダーが4分の3減らされた。 景気が悪く消費者は財布の紐が固く、お金を使わないようにしている。 ギフトマーケットも日を増すごとに厳しくなっている」と話した。 (Source: ABC, 17/11/09 "Japanese find our mangoes too expensive")

11月18日2009年 熱波でアスパラガスのシーズンが早く終了 − ビクトリア州

  引き続き発生する熱波(Heatwave)のために、アスパラガスのシーズンが早く終わることになった 
  通常アスパラガスは11月末まで収穫が続くが、今週発生した熱波により、品質が大きく損なわれ、多くの生産者は今年の収穫を早めに切り上げることを選んだ。 サンレイシア アスパラガス生産者協会のピーター・ミドグレイ氏は、「収穫は早めに終了するが、今年のアスパラガスのシーズンは非常に良かった。 涼しい気候が長く続き、品質は最高であった」と話した。 (Source: ABC, 13/11/09 "Heatwave knocks out asparagus crop")

11月18日2009年 新車自動車販売の回復はまだ − ニュージーランド

  ニュージーランド自動車産業協会(MIANZ)のペリー・ケアCEOは、「ニュージーランドの自動車業界はまだ、景気低迷から脱出していない。 10月の新車乗用車の販売台数は9月を少し上回っただけである。 しかし、新車乗用車が9月より販売台数が増えたことは良いニュースである、今後もゆっくりであるが安定したアプローチをしていかなければならない」と話した 
  10月の新車乗用車販売台数は5,680台で、今年に入って月単位で最高の販売台数となった。 しかし、9月より1.6%しか増えておらず、前年同月比で24.1%減少している。 新車商用車の販売台数は1,218台で、9月より16.2%減っている。 1月から10月までのメーカー別のマーケットシェアーは、トヨタが21.35%で1位、2位はフォードの12.38%、3位はホールデンの9.43%となっている。 1月から10月までの車種別の1位はトヨタ”カローラ”で4,145台、2位はホールデン”コモドア”で2,539台、3位のスズキ”スイフト”が1,969台となっている。 .(Source: MIANZ, 05/11/09 "Cautious Months Ahead for Motor Industry")

11月18日2009年 ワインの供給過剰は業界を潰す − 豪ワイン業界団体

  主要なオーストラリアのワイン生産者団体は、ワインの供給過剰は業界の構造的ダメージの原因となるとしている。 
  ワイン生産者連盟(Winemakers Federation)とブドウ生産者協会(Grape Growers Association)は共同で、「ワインの生産を20%削減する必要がある。 現在約20%のワイン生産者は利益が出ていない」と発表した。 
  ワイン生産者連盟のスティーブン・ストラチャン氏は、「一部のブドウ生産者にとって厳しい決断をする時期がやってきた。 多くの生産者たちは、今後5年間に業績を回復することは困難になっていると見ている。 それらの生産者は今後広域的なビジネスの可能性を模索する必要がある。 それはブドウ生産者がブドウ畑の縮小を行なう決断をすることで、この動きはすでに始まっており、すでに縮小した生産者もいる。 生産者すべを救う特効薬はない。 もし、生産者が現在のままで、非常に低い利益のまま事業を続けると破綻してしまう。 例えば、中国マーケットが供給過剰になっているオーストラリア産ワインをすべて買い取ったら、価格はどうなるか? 我々はマーケットを拡大するために戦略的な対策が必要である」と語った。 (Source: ABC, 11/11/09 "Wine glut damaging industry, say producers") 

11月18日2009年 2万梱の乾牧草が燃え350万ドルの被害 − 南オーストラリア州
11月11日2009年 豪産ひよこ豆の価格が上昇 − クイーンズランド州

  亜大陸(サブコンチネント)からの需要が増え、オーストラリア産のひよこ豆の価格が1トン当たり450ドルとなり、この何年間で最高値となった。 
  Pentag社のロブ・ブリーリー社長は、「最近のひよこ豆の価格は過去最高ではないが、ほかの作物と比べると大変好調である。 特にオーストラリア・ドルが高くなっている今の状況では。 クイーンズランド州のひよこ豆の収穫は終わっているが、一部ひよこ豆のサイズについての検討が行なわれている。 ある人は45万トン、別の人は35万トン収穫したと聞いている。 おそらく35万トンくらいが最低の収穫量ではないかと思う」と話した。 (Source: ABC, 04/11/09 "Chickpea prices climb")

11月11日2009年 メロを狙った違法な刺し網を発見 − 南極海
  南極海沖の深海で、長さが130キロにおよぶ違法な刺し網が発見され、それには29トンのAntarctic toothfish(ライギョダマシ)と多くのエイがかかっていた。 
  この違法な刺し網があったのは、南極の海洋生物資源の保存に関する条約(The Convention on the Conservation of Antarctic Marine Living Resources :CCAMLR)によって管理されている海域で、オーストラリア当局が発見した。 この刺し網は水深1,500メートル以上のところに仕掛けてあり、メロを狙っていた。 CCAMLRが定めた海域での刺し網の使用は2004年から禁止されている。 
  日本でメロと呼ばれるToothfishの生息数は激減しており、とくにPatagonian toothfish(マジェランアイナメ) と Antarctic toothfish(ライギョダマシ)の2種類は絶滅の危機に瀕している。 刺し網は南極北東部の水深200メートル以上の海域では禁止されているが、排他的経済水域の外で、多くの船が刺し網による漁を続けている。 野生生物の取引をモニタリングする世界最大のNGO団体「TRAFFIC」は、南洋のCCAMLRが定めた海域を通行するすべての船を対象に、刺し網の禁止を要求している。 (Source: ABC, 06/11/09 "Illegal toothfish gillnet found off Antarctica")
11月11日2009年 オメガ3を多く含むチアのチップはいかが − 西オーストラリア州
  まだスーパーの棚には並んでいないが、2年後にはあなたも店頭でレモンと黒胡椒風味のチア・チップを見かけて、買うかもしれない。 
  オーストラリア カーテン技術大学(Curtin University of Technology Australia)食品科学部の生徒が開発したこのチップは、最近主要な食品開発賞を受賞した。 西オーストラリア州遠北部にあるOrd Valleyは世界最大のチアの産地で、1,000ヘクタールの畑で今年は過去最高の収穫量があった。 
  カーテン技術大学のラニール・クーリー教授は、「生徒たちは西オーストラリア州の産品であり、オメガ3などの健康に良い物質を多く含んでいるチアに注目した。 彼らたちはスナックフードをより健康なものにしたいとの思いがあった」と話した。 チアとはシソ科ミント属サルビアの一種で、南米で栽培されてる果実。 チアシードにはアミノ酸やα-リノレン酸、リノール酸が豊富に含まれている。 18種類のアミノ酸を全て含み、必須アミノ酸8種の他、抗肥満アミノ酸や脂肪燃焼アミノ酸も含まれている。 (Source: ABC, 09/11/09 "Try a chia chip with a dip")
11月11日2009年 豪州の10月の新車販売が好調、過去16ヶ月間で初めて前年を上回る

  オーストラリアの10月の新車自動車マーケットは、過去16ヶ月間で初めて前年同月を上回り、広域的に経済が回復していることを証明している。 
  連邦自動車産業会議所(FCAI)が発表した統計によると、10月の乗用車、 SUV(多目的スポーツ車)、商用車を含めた新車自動車販売台数が8万813台となり、前年同月と比べて2.2%増加した。
  FCAIのアンドリュウ・マッケラーCEOは、「10月の新車販売は堅調な結果で、個人、法人、レンタル企業の需要が大きく回復してきた。 10月の新車販売台数は2008年6月以来初めて前年を上回った。 我々は今後も販売台数の増加を望み、政府の税金控除の恩恵を受けて商用車の販売にさらなる伸びを期待している」と話した。 
  10月の好調の要因は、SUV(多目的スポーツ車)が9.5%、軽商用車が3.4%、乗用車が1.3%増えたことによるものが大きいが、逆に大型商用車は24.9%減少した。 1月から10月までの新車販売台数の累計は76万2,787台で、前年同期と比べて11.7%減っている。 10月のメーカー別の販売台数は、トヨタが1万7,888台で1位、2位がホールデンの1万737台、3位がフォードの8,240台となっている。 (Source; FCAI, 05/11/09 "Car sales rise for the first time in more than a yeara")

11月11日2009年 食肉加工会社が「NSW州輸出賞」を受賞−ニューサウスウェールズ州

  ニューサウスウェールズ州のCasinoにある食肉加工会社が、ニューサウスウェールズ州首相によるアジア向け輸出の「Export Award」を受賞した。 
  受賞したAtron Enterprises社は昨年、世界116ヶ国に4,000トンの食肉を輸出している。 同社のデービット・ラーキン社長は、「この賞は我々の従業員の努力の成果の賜物である。 我社は操業してまだ2年しか経っていない。 ゼロから出発して、2年間で売り上げが約6,000万ドルになった。 このような成長はすごいことであると思う」と話した。 (Source: 05/11/09 "Casino company wins export award")

11月11日2009年 中国向けのオーガニック牛肉輸出に期待 − クイーンズランド州

  クイーンズランド州の企業が、中国に初めてオーガニック牛肉を販売出来ることを期待している。 
  OBE company 社は、すでに日本、マレーシア、シンガポールなど世界各国にオーガニック商品を輸出している。 中国ではまだオーガニック牛肉を生産していない。 中国に住んで市場開拓をしている同社のダレーン・レイ氏は、「中国市場には大きな可能性がある。 中国には富裕層が多く、多くの人々は日々の食べ物について関心が高い。 中国にはすでに、大規模なオーガニック豚肉と鶏肉の生産拠点があり、当然オーガニック牛肉にも関心がある。 実際、今後12ヶ月内にかなりの量のオーガニック牛肉の輸出が出来ることを望んでいる」と話した。 (Source: ABC, 04/11/09 "Australian company seeks to sell organic beef to China")

11月04日2009年 昨年度の豪州産ワインの輸出は輸出量が増えるも、輸出額は減少

  昨年度のオーストラリア産ワインの輸出は、輸出量が増えたものの、輸出額が減少した。 
  オーストラリア ワイン・ブランデー公社の年次報告書では、昨年度(2008/09年度)のワインの輸出量は、前年度より6%増えて7億5,000万リットルとなったが、輸出額は10%減って24.3億ドルとなった。 1リットル当りの平均価格は15セント下がって$3.24となっている。 
  同公社によると、昨年度は世界的な金融危機、不安定な為替レート、ほかのワイン輸出国との競争の激化、需要と供給がアンバランスなど厳しい貿易環境であったとしている。 しかし、このような環境にも係わらず輸出量は、1リットル当りの平均価格が$5であった2006/07年度に次ぐ過去2番目の量であった。 
  輸出の伸び率の高いマーケットの上位5ヶ国は、中国、香港、マレーシア、日本、フィンランドであった。 中国は傑出した輸出先国で、輸出額が前年度より3,200万ドル増えて9,400万ドルとなり、輸出額ではオーストラリアにとって第4番目に大きなマーケットである。 (Source: AAP, 26/10/09 "Asia drives increase in wine exports")

11月04日2009年 豪州の牛肉輸入規制緩和を受けて日本とカナダが輸出に興味
  先週オーストラリアがBSE(狂牛病)発生国からの牛肉の輸入規制を緩和したことを受けて、日本とカナダがオーストラリアへの牛肉の輸出に乗り出した。 
  10月27日キャンベラで行なわれた上院予算公聴会において、農業・漁業・林業省(DAFF)の職員は、輸入規制緩和の発表後、オーストラリアへの牛肉輸出申請に再び興味を示している国があることを明らかにした。 BSE発生国からの政府や企業から実際に要請があったのかの問いに、DAFFの貿易・マーケットアクセス部門のポール・モリス氏は、「要請はあった。 日本はすでに申請することを示唆しており、カナダも興味を示している。 規制緩和の発表の前にも、アメリカやEUは規制の緩和を求めており、今後興味を示すことは確実である」と答えた。 (Source: The Land, 28/10/09 "BSE fallout: Japan, Canada ready to send beef to Aus")
11月04日2009年 韓国車が一番のお買い得車に選ばれる − 自動車雑誌

  自動車雑誌” Wheels Magazine”によると、韓国車はいつも低価格であるが、今オーストラリアでは一番の買い得車となっているとしている。 
  保障期間、サービス期間、保険費用、安全性、燃費、再販価値などの様々な基準を評価する同誌の2009年ゴールドスター賞が発表された。 価格や車種によってカテゴリーが分けられ、それぞれの上位3車が選ばれた。 韓国車は、18のカテゴリーの中で5つの部門でトップとなり、特に価格面と小型車部門で存在感を示した。 ヒュンダイ自動車の”Getz”は2万1,000ドル未満の小型車部門で、”i30”は2万6,000ドル未満の小型車部門で、また”Satna Fe”は中型のSUV(多目的スポーツ車)部門で1位となった。
  キア自動車は2万6,000から3万1,000ドルまでの価格の小・中型車部門で1位なり、”Rondo EX-L”が人を輸送する最高の車として選ばれた。 またオーストラリア生産の自動車としては、トヨタ”Aurion”が3万6,000万ドルから4,6000万ドルまでの価格の大型車乗用車部門で1位、フォード”Falcon XR6T”が10万ドル未満のスポーツ・セダン部門で1位に輝いた。 価格が高い部門には、BMW, Mini, Skoda,Volkswagenなどのヨーロッパ勢が1位を占めている。 
  しかし、驚いたことには、日本車が精彩を欠き、唯一マツダ”MX-5”が15万ドル未満のスポーツ・ロードスター部門で1位になっただけであった。 (Source: AAP, 28/10/09 "Korean cars win 'best value' awards")

11月04日2009年 オーストラリアのロブスターの生息数が減少の一途

  オーストラリアでのロブスターの生息数が減ってきており、南オーストラリア州やビクトリア州は大幅な漁獲量削減に直面し、タスマニア州の漁師も20%の削減を呼びかけている。 しかし、タスマニア州の漁師の20%の削減提案は、12月に次のシーズンの漁獲量を決定するタスマニア州政府にとって満足するものかどうかは定かでない。 
  Tasmanian Aquaculture and Fisheries Institute.の科学者であるカレブ・ガードナー氏は、「オーストラリアのロブスターの生息数は、過去4年間連続で個体の回復率が低く懸念されるほど低い水準にある。 生息数の減少は1970年から始まっている。 オーストラリアのロブスターの漁獲高は過去12ヶ月間で急速に減少しており、なぜこのように繁殖率が何年間も悪くなっているのかは誰も分からない。 ロブスターの獲り過ぎは問題ではなく、問題はロブスターの繁殖による回復率である。産卵する海域は非常に良く管理されており、ロブスターの赤ちゃん(幼生)にとっては問題はないはずである。 しかし、漁場では幼生の数が回復していない。 おそらく生後18ヶ月までの幼生は生き残っていないのではないか」と話した。 
  Tasmanian Rock Lobster Fisherman's Associationのロドニー・トリロゲンCEOは、「タスマニア州政府の漁業大臣は、近々に我々が提案している今後3年間で漁獲量を20%削減する提案の手紙を受け取ることになる。 この問題に対処するために、我々の責任としてのこの提案を大臣が了承することを期待する。 我々のメンバーはいつも安定した漁獲量のために事前に対策を取っている。 問題があれば、そのまま放置して取り返しのつかなくなる前に、短期的に何かを行動に移す方が良い」と語った。 
  タスマニア州のロブスターの漁獲量は、300人(個人・企業)が漁獲割り当て枠を保有しており、合計1,470トンで浜値が7,000万ドルとなる。 これは5年前の1,523トンから減少している。 南オーストラリア州の現在の年間漁獲量は5年前の2,400万トンから減って1,800万トン。 ビクトリア州は5年前の500トンから285トンに減少した。 (Source: AAP, 29/10/09 "Rock lobster stocks going down, down")

11月04日2009年 カンガルーの加工場は中国への輸出に期待 − クイーンズランド州